現実見ろ(夢を追うなとは言ってない)
興味深いまとめが2つあるので並べます。
一撃必殺!急にマンガ家だの声優だの絵師だのになりたいと言い出した子どもや大人を止める、オススメの方法 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1130025 @togetter_jpさんから
これとはい、どーん
クリエイターになるのを諦めさせる方法が話題だけど、『銀魂』の空知英秋先生が語る「夢を認めてもらう方法」も正論すぎて心に刺さる - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1131626 @togetter_jpさんから
どちらも同じことを言ってると思うのですが、上の方は叩かれているし下は賞賛されている。何故そういうことが起こっているのか考えたいです。そのあとで私の意見を言おうかなと思います。今でも創作活動をしていて、かつそれを生業にせず(バーバラさんが言うところの)潰す側にいる人間なので、まあ参考になるのではと。
1. バーバラさんは叩かれ、空知が賞賛されるのは何故なのか
a. 主題・目的が逆だから(正直これに尽きるのでは?)
バーバラさんの主張だと、メインは「作品を作れないなら諦めなさい」、サブとして「作品を作れたら応援しましょう」
対して空知のメインの主張は「実際に結果を出せば周りは認めてくれる」、サブは「努力も結果もなければ認められない」
バーバラさんのメインの主張と空知のサブの主張は一致するし、空知のメインの主張とバーバラさんのサブの主張は一致します。最初から否定で入るバーバラさんの意見は、読んで気分がいいものではないのではないでしょうか。
また、双方の目的が逆というのも関係するのでは。まとめのコメントにもありましたが。
バーバラさんの目的は「クリエイターになるのを止めさせる」、だが最後の結論としては「作品を実際に作れればそれは天職です」とまで言って、努力し結果を出せば認めようじゃないか!という考えを出している。
対して空知は「漫画家になりたい人を応援する」、だが「努力も結果もなければ認められない」と言っていることから、行間を読むならそれがないなら止めろ、ということではないですか?
二人とも、言ってることは同じでしょ要は。なんて私は思うのですが!!
b. 情報を伝えようとした人間と、実際に伝わった人間が違うから
バーバラさんがメッセージを伝えたかった相手は成人である保護者や教員。対して空知は漫画家志望の未成年が相手。
そりゃ「夢を諦めさせる方法」なんて読んだら、クリエイターになりたいと思ってる人はいい気持ちはしないでしょうし、漫画家になるのを応援されれば嬉しいでしょう。
キャッチボールで球を投げたら、相手ではなく近くを通りかかった犬にぶつかって吠えられるくらいの感覚じゃないですか?(例えが微妙である)
親や教員は空知の意見をどう思うか?叩かれてないので何とも。読んでないか、不快に思わないか、どちらかじゃないですかね(適当)
私が読んで思ったのはそんなところです。
2. 2つのまとめからの個人的見解
夢だけで食っていこうとするのは現実味がないが、夢を諦める必要はない。
と、思います。
詳しく話しますね。
何故親は子供の夢を諦めさせようとするのか。それは「将来その夢を叶える可能性は低く、その夢を叶えてお金を稼げる保証がなく、生活が困窮するだろう」未来が見えているからでしょう。
クリエイターと呼ばれる職業に就ける確率、また就いた後の給料を調べてほしいです。はたしてその給料だけで生活は成り立つでしょうか。
多くの親は、子供の幸せを願うものでしょう。貧しく、ひもじい思いを将来させたくないでしょう。それを子供がわかってないと思うから、止めようとするのです。
今だから私もこんなことが言えるんですが、いや分かりますよクリエイターになりたいって言ってる人たちの気持ちは。私だって中高生の時は小説家になりたかったし、歌手になりたかったです。お金のことを話す大人は汚い、と思ってましたし、将来社会の歯車になるなんて冗談じゃない、と思ってました。なのでそういう人たちの気持ちは痛いほど共感できます。
できますが、その上で言いますよ。
それらの意見は生活基盤が保護者によって保証されているからこそ言えると思います。この社会、生きていくのにお金は必要ですから。親の、夢を諦めさせようとする行為は、「夢を潰す」のではなく、「現実的に生きる術を考えてほしい」ことだと思うわけです。
ただですね。上に書いたものは「夢だけで食っていこうとするな」というだけであって、「夢を追うな」ということとイコールではない、と思うのですよ。着実に金を稼げる職業に就いていたって、夢は追えます。いつまでも。
漫画描いて楽しい!文章書くの楽しい!音楽楽しい!自己表現するの楽しい!
それでいいのではないでしょうか。わざわざ仕事にしなくても。
3. まとめ
伝え方って大事だなと思いました。
夢はいくらでも追ってもいいけど、現実的にどうやって食いぶち稼いで生きていくかは考えなくてはならないと思いました。(小並ry